うつ病の原因

さまざまな研究によってわかっていることは、「うつ病を引き起こす原因はひとつではない」ということです。

非常につらい出来事が発症のきっかけになることが多いのですが、それ以前にいくつかのことが重なっていることも珍しくありません。
そのため原因というより要因というほうが考え方としてなじみやすいでしょう。
生活の中で起こるさまざまな要因が複雑に結びついて発症してしまうのです。
まず最もきっかけとなりやすい「環境要因」ですが、大切な人(家族や親しい人」の死や離別、大切なものを失う(仕事や財産、健康なども含む)人間関係のトラブル、家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化(昇格、降格、結婚、妊娠など)などが要因となります。こうして見るだけでもさまざまな出来事が要因となりうることがわかります。
また「性格傾向」も発症要因のひとつです。
脳のエネルギーが欠乏した状態をうつ病と考えますと、義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとする性格の持ち主は、エネルギーの放出も多いということになります。努力の成果が伴っているうちはエネルギーの回復もみられますが、成果が出せない状況が生じたり、エネルギーの枯渇が起これば発症の危険が高まります。
その他「遺伝的要因」、「慢性的な身体疾患」も発症要因のひとつです。
これらの要因によってうつ病を発症している時、脳の中はどうなっているでしょうか。
最近の研究では、脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じているという考え方で一致してきています。
脳の中では神経細胞から神経細胞へさまざまな情報が伝達されます。
その伝達を担うのが「神経伝達物質」というものです。
なかでも「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といわれるものは、人の感情に関する情報を伝達する物質であることが分かってきました。これらの物質の機能が低下し、情報の伝達がうまくいかなくなり、うつ病の状態が起きていると考えられています。

私の場合

特殊なケースでしょうけど、「会話相手が発した一言でびくっとして胸に突き刺さり、脳神経が壊れた」と思うのが正直なところです。その一瞬で心が折れたということです。自分でもびっくりしていますが本当の事です。

これまで生きてきた人生において、非常に過激な言葉を浴びせられたり、大変神経をすり減らす場面は少なからずあったと思いますが、脳神経が壊れたことはありませんでした。いや、本当はあったかもしれませんが、ほどなくして自然治癒したのだと思います。

私のうつ病の発症は良く言われるような少なくとも重労働などのストレスが積み重なって徐々に発症したものではありませんでした。突然の事だったのでうつ病前とうつ病後の境目ははっきりしていました。

これまでうつ病に関する色々なサイトを見てきましたが、私のようなケースはいまだ見つかりません。原因がこのように特殊だったために治療も多くのうつ病患者のような経過はとらず、結果として9年もアップダウンを繰り返してきたのだと思います。そういう意味ではうつ病の原因を特定することは治療をするうえで非常に重要なことだと思います。