長嶋 一茂

元プロ野球選手である長嶋一茂さんが、パニック障害であったことは広く知られています。本人が告白し、闘病記をエッセイとして出版もしています。テレビ番組などでもこの病気についてよく語っているのは、多くの人に広く理解してもらおうという気持ちがあるのかもしれません。

長嶋一茂さんのパニック障害の原因になったのは、父親長嶋茂雄さんにあるのではないかといわれています。伝説的な野球選手の息子に対する周囲からのプレッシャー、といったほうがわかりやすいかもしれません。

長嶋一茂さんがパニック障害を発症したのは1996年ごろで、このころに彼は戦力外通告を受けています。これがきっかけというわけではありませんが、何かと父親と比べられ、恵まれた体格や環境を持ちながら好きな野球を自由にできなかったのは、彼の精神にとって大きな負担になったのだと考えられます。

長嶋一茂さんを回復に導いたのは、奥さんの一言でした。野球選手を引退し、芸能活動にシフトしていく中で、奥さんと結婚します。闘病しつつの新婚生活の中で、長嶋一茂さんは時おり自ら命を断つことをを口にすることもあったといいます。そんな時に奥さんが放った一言が、決め手となり治療に積極的になれたそうです。
奥さんの言った言葉の意味は、人はいつか亡くなってしまうものだから、といった意味合いが強かったようですが、このあっけらかんと受け止めてくれる奥さんの態度に救われたようです。

そして、ひとりの時間を持つことも治療には大事だと言っています。現代はSNSなどでいつでもどこでも他人とつながれますが、ひとりの時間を持ち、体と気持ちを休めることが大きな治療になったそうです。人に合わせて付き合うことをやめることで、自分の生活リズムを正すこともできます。周囲の理解あるサポートと、自分自身で生活をコントロールしていくことが、長嶋一茂さんの克服法だったようですね。