自分のうつを治した精神科医の方法

   

妻が父の日にということで、「自分のうつを治した精神科
医の方法」という本を買ってきてくれた。宮島賢也さんと
いう方が書かれた本で、薬に頼らず心身ともに元気を取り
戻すために、という副題がついている。

うつを発症した著者が精神科医になったわけであるが、こ
のような書物は初めてである。医師を志したのは親の希望
が大きな原因だそうだが、最初から精神科を目指したわけ
ではないらしい。

自分のうつ病も治らないし、患者のうつ病も治せない。
かなり苦労をされたようである。それはそうだろう。自分の
うつ病が治らないのに、当たり前のように患者に処方薬を
出すというのは、明らかに自己矛盾である。

そこから「薬に頼らず」という解決方法に行き着いたという
ことである。

各章のタイトルを上げてみよう。
1章 精神科医の僕がうつになった理由・・・うつの本当の原因は?
2章 薬では僕のうつも患者さんのうつも治せない・・・いまの医療への疑問
3章 僕は考え方を変えてうつを克服した・・・うつと心の関係
4章 僕が変われたのだからあなたもきっと変われる・・・心に効く方法
5章 僕は食生活を変えてうつを克服した・・・体はそれを望んでいる
6章 僕は人間関係を変えてうつを克服した・・・家庭、職場、学校

以上のようになっているが、うつ関係の本で私が初めてみた
のは5章の食生活の話である。薬の話とか人間関係の話とか
はよく見る話であるが、食生活を切り口にしているのは初め
てである。興味を持って読んでみた。

うつ病の改善には考え方を変えるのが大事であるが、著者の
場合、速効的に大きな変化が得られたののは食事だったそう
である。著者が行ったのは「ナチュラル・ハイジーン」と
というアメリカで考案された食事方法であるが、なんとそれは
断食指導の大家として知られる甲田光雄先生の療法と共通する
ものがある、というではないか。そして著者が実践していたの
はむしろ甲田療法に近いとある。

これにはびっくりした。なぜなら私は若いころ内臓の病気で
甲田先生に見てもらったことがあるからである。当時甲田
医院は患者が殺到し、予約が3か月待ちぐらいだったと記憶
している。私は何とか早く診てもらえないかと思って、直接
甲田先生宛に手紙を書いた。すると、すぐ診ますから来院し
ていいですよ、という返事がきた。

私は父と汽車に乗って甲田医院に行き甲田先生に直接診ても
らったのである。診てもらったのは1度だけだったが、甲田
先生の食事療法を私も実践していたものである。
懐かしかった。

 - うつ病闘病日記